最近スペアタイヤの注文や車載工具の注文が増えてきましたね。
確かに新しい年式ほどタイヤの輪止めすら入ってないですね。
自動車メーカーから見て、ユーザーが望むのは安心よりも燃費と言う事でしょうか?
私がメカニック現役時代から経験してきた燃費追及時代のメーカー失敗談。
オイルショック後に設計されたエンジンや車体はほとんどがダメ車でした。
カタログ燃費を良く見せる為の小技失敗談
・オイルショック後に各メーカーが出してたアイドリングストップ車。→結局全メーカー廃止。
キャブ不具合と重なると交差点でかからない。かかったら止まらない。夏の渋滞暑くて地獄
・すべてのオイルを超低粘度にした。→ エンジンやメカ系がイカレれまくり→固い粘度に戻す。
確かに簡単に燃費は良くなりますが結局メンテナンスや修理代の方が高くつきました。
エンジンはオイルが血液。シャバシャバOILは今でも使ってはいけません。
・タイヤをとにかく細く硬いタイヤにする→抵抗が少なくなり確実に燃費は良くなるが…
固いから減らないけれど、=グリップしないタイヤで雨降りやカーブは恐怖でした。
その後パワー競争時代に突入で息をひそめていましたが最近省燃費タイヤと言う名前で復活。
・ユーザーメリットの追求と言う名目の強引なコストダウン
リーマンショックの時に良く見られました。 意味不明のマイナーチェンジ。
ヘッドライトとテールのデザインを変えただけなのにとにかく質素になりました。
高級志向のユーザーから苦情の嵐。単純に防音材や内装装備を一気に省く。
・カタログ上の燃費を良く見せるために標準装備で有るべき装備をすべてオプション扱いにする。
スペアタイヤや輪止めや工具、挙句はラジオや、ヘッドレストまでも。むちうちになりまっせ。
・最近では同じ燃料タンクに仕切りを入れて容量を30ℓ→20ℓにする。
日本では車両重量に対する燃費計測だから、ある日突然カタログ燃費が良くなる。
ガソリンスタンドがどんどん減っている現状で、実際には20/ℓだからとにかくいつも満タンに。
・購入した自動車ディーラーまで持っていかないと修理できない仕組みの構築
タイヤやオイル交換をガソリンスタンドでやったら保証機関の打ち切りです。儲かりますね
メカニック出身の私がみても《日本車》は技術は確かに素晴らしいと思っています。
だけど… 欧州の車を乗っている方から良く聞く言葉が有ります。
《乗っていて心地良い》《燃費いいよ》
だけど…技術の使い方には《モラル》が含まれないと と感じます。
最近米国で、カタログ燃費と違いすぎると裁判が多数起こって敗訴していますね。
《日本車》を販売してるメーカーさんは今後どうしていくのでしょう。